ハチナナハチハチ

サンジューがきみにやってくる。世代(87、88)きっかけウェブマガジン。あたりまえを、おもしろおかしく

バーカウンターは非日常的。心地よい音楽ー柔らかく刻まれるリズムが耳元にかすかに響き、特有の暗がりは灯りに目を向けさせ、香りに鼻はとげとげしく反応し、少しの酔いはまるで自分が自分でないかのように身体感覚を与え、バーテンダーは古き共のようにそこにいる。そのなかでは、自分にとって本当に大事なものを人は感じとる。音や光、香り、酒、そして人が絶妙にうまく調合され、生きるための力を考え培う空間を作り出しているのだと思う。





ながれゆく時代のなか、様々な「生き方」ないし「はたらき方」が生まれては消える。


CAMPFIREから生まれたギークハウスのphaさんの著書『ニートの歩き方』もまた新しい生き方の一つだなぁと感じる。ここで一つ前提としたいのは"生き方があって、その次にはたらき方がある"ということ。ピラミッドを想像してももらいたい。土台がしっかりとしていなければ、そもそも積み上げることはできない。生き方は一番下の土台としてドッシリとあるもの。その上にはたらき方、言わば手段としての仕事がある。それが前提。





ここからは頭の整理。ぼくが、近々、と言いつつこれから数年以内に、めざすものとして。GOALというよりはTARGETであり"手段"としてやりたいこと。まずこんなキャッチフレーズが思い浮かんできた。



「コンテンツ大好き "WEB漬けノマド・バーテンダー"



このフレーズを少し煮詰めていきたい。


ぼくが"サービス"という概念をしかと考える様になったのは、バーテンダー見習いとして修行をするようになってから。カウンターの椅子に腰掛けた目の前のお客様が、なぜ店を訪れ、何を求めて何を好むのか、どんな人なのか、どんな過去を持ち、どう進みたいのか、そんなことを必死で考える"脳で汗をかく"癖がマガナリにも身に付いたのはバーカウンターの中に入れる様になってからだった。酒だけが飲みたくてバーを訪れる人なんてあまりいない、そう思う。臭い話だが、これは臭くても旨味がある事実。くさやみたいなもの。


その"人"を見つめてから、酒が本来持つストーリーをぶつけていく。愉しく飲む場もあれば、少しゆっくりと哲学的にのめり込んで飲む場だって珠には必要だ。その後者を担うのが、古くさいではあるがバーテンダー。バーテンではない。


そう、そして現在ぼくは、そのバーからかけ離れた場所で業をなしている。ただ未だにバーテンダーとしての生き方に心惹かれつつも、うだうだしている。その傍ら、WEBの勉強をしていたりする。前述であげたような、新しいはたらき方を模索している。


もう少しWEB修行を積んだら、戻る。バーテンダーとしてまた戻る。日本のカクテルの技術、地酒の素晴らしさ、そして何より"おもてなしの作法"は世界でも抜きん出てると思うのだ。だからこそ、敢えてWEBで学んだことをバーテンダーというはたらき方に活かそうと、今は心構えている。WEBは、やり方さえ間違えなければ、世界をいとも簡単につなげてくれる。WEB上のバーテンダーの職人ギルドに乗っかり、酒を通じて日本を、日本の人を伝えれるのではないか。


WEB漬けになるくらい、WEBを理解し、使いこなしたい、その上でアナログで人で接することに重きをおきたい。そこで完成するのは「WEB漬けバーテンダー」





また別に考えることもあり、"持たざるもの"として日々を過ごしていきたいとも思う。フラフラしやすい様に。そこに見いだしたのが"ノマド"というバーテンダーの在り方。このノマドには2段階の意味を含ませている。


最初の段階はノマドライフとしての、住処を持たざるバーテンダー。ノマドワークではくノマドライフのほうで、『ノマド・トライアル ーー無理やり「家なき子」の7日間』をご覧いただければと思う。一つのバーに勤めながら、自宅に帰らずに都内をフラフラしようという魂胆である。己の世界を広げるべく。


次の段階は、ノマドワークとしての、全国を津々浦々とまわるバーテンダー。日本のあらゆる地を拠点に、各地各地の酒と人を巡りながら、日本を再発見・再考していく。そしてWEBを通して、海外へ発信すること。もちろん出張バーテンダーとしての仕事もする。酒に関する技術やモノが動く予感がある。


その2つの段階を踏まえ、"ノマド"という言葉も扱っていきたい。なので、ここで整うのが"WEB漬けノマド・バーテンダー"という言葉、ないしはたらき方。これを駆け足で目指していく。その隙間隙間でコンテンツとは何か?を突き詰めていきたいなぁとおまけの「コンテンツ大好き」を付け足してみる。


個人的にアブサン(薬草系リキュール)を好むので、WEB漬けの"漬け"という言葉もなぜかしっくりとくる。「これからやりたいこと何?」と聞かれれば、すぐに返答のできるフレーズができた。勿論、このフレーズの中身はこれからもブラッシュアップし続けていく。


とにもかくも、突き進んでいく。途中で何かが変わることはあるかもしれない。それこそ、そのはたらき方は手段であってTARGETであって、根本的な目的であるGOALである生き方にそぐうものか、現時点では分からないからだ。


トライ&エラー
だからこそ、バカだねと批判されたり、本当にそれでいいの?とか真っ向面から意見ぶつけられたり、叱咤激励あれば頂きながら、突き進んでいきたい。その為に、いま、この場で、文字として吐き出しているんだ、とカーッと頭が熱くなる感覚とともにいる。


まじめだ。お酒が入っているのに、まじめだ。ぼくはいたってまじめ。ただそのまじめさは妄想かもしれない。


flickr-2170791480-medium
 

Twitter/@bloketer
 
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 岡田はじめ
    • December 20, 2012 17:14
    • 私も昔はBarで働いていました。
      そして同じく、WEBの世界に!

      最近耳にするノマドライフに私も惹かれています。
      その前に自分のスキルを上げてなんやかんやこなせるようにしています。

      いろいろと読み漁っていたりするとたまに面白記事にたどり着きます。

      24時間働けますか?......正直イヤデス!
      ITの「“常時稼働”が要求されるIT業種トップ10」なんですが、他人事のように大変だなと思いました。

      http://bit.ly/Q5XuB6

      もし良かったら、他にもクラウドやセキュリティ、企業の役立つ情報が結構詰まっているサイトですよ!

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット

トラックバック