ハチナナハチハチ

サンジューがきみにやってくる。世代(87、88)きっかけウェブマガジン。あたりまえを、おもしろおかしく

ほぼ日でやるという文言が、ほぼ日でやれたらいいなぁに変わり始めるこの体たらく。それでも、藁にすがりながらも更新しようと、ここに文章を打ち込みぶち込んでいるのだから良しとしようか。



本屋は一つ下の階にいけ
本屋が好きで、何かあるとすぐ、本屋に自然と足を運んでしまう癖を持っている。「何かあると」 というのは、考えが煮詰まったり、逆に空っぽだったり、気分転換だったり、ワクワクを掴みに行きたいときだ。


本屋さんは、ぶらぶら、グダグダっと回るのが好きで、目的なく本をかいつまむ。自分の興味ある本棚だけに行くのはおもしろくないし、発見も薄いから、自分が興味ない...というか普段は好んで手に取らないようなジャンルの本棚に踏み入るのに近いんでしょう。


だから5階建ての本屋さんで各階毎にジャンルが振り分けられてて、例えば自分の興味あるジャンル本が3階だとすれば、むしろ4階とか5階とかに足を運び、3Fを躱してみるんですね。本当は興味あるのに、興味ない振りをして、好きな女の子に優しくできないのと似てるような感覚かな。違うかな。


ただ例えとは裏腹に、1つのフロアにだだっ広く本が並べられているような本屋が好きかもしれない。しかし好きな本屋はどこかと言われれば、東京・新宿「紀伊國屋新宿南店」とか京都・四条河原町・マルイ「FUTABA+」とかそこらへんで、かなり天邪鬼な人間であることが悟られてしまう。


ゆとりある本探しの空間とか、本の並べられ方に愛情を感じる本屋が好きなんです。

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本=人との衝突...みたいなね。
本は一冊一冊が人みたいなもんで、個性があるのか?と思いながらいつも探している。気になる本は何かしら自分が求めている個性を持っているんだと思う。


その本が何を言いたいのか、どんな価値観をもっているのか、世界観はどんなだ?と上手くは言えないけど、それは本を人と置き換えてもなんとなくほぼイコールな気がぼくはしていて。実際に本を書くのは人だしね。


自分が普段立ち寄らないジャンルの本棚には、基本的な価値観/ものの見方の違う人間が立ち尽くしていて、会話が始めるのを待っているんだと思えてる。"その"人がなぜそう考えるのかを、文章で持ってじっくりと噛み砕きながら理解できるのが本であって、知らない世界観を覗き込める大きな機会にもなる。


できれば、絶世の美女と呼べるようなキュンキュンと衝撃的な本と会話をしてみたいもんだけど、毎回そうでもなく、読んだけどイマイチ共感はできないとかもあるから、本だって人だって一期一会だ。

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沖縄と耳にして思い浮かぶもの
突拍子のない話だけど、例えば沖縄について考えている本が5冊あって、ある意味5人いたとしよう。同じ「沖縄」というテーマを扱っていても、みんな本棚のある場所は違っている。「歴史」「旅行」「言語」「経済」「美術」と大きくみんな沖縄に対して捉える視点というか、価値観が違うから、全員の話を聞けるとすごく視野が広がる気がするんです。


戦争を通して考えた"国内植民地"としての沖縄、
観光で石垣島をラグジュアリーに堪能する沖縄、
若者の琉球方言話者が徐々に減りつつある沖縄、
最低賃金や就職率の悪さについて唱えられる沖縄、
琉球グラスと泡盛で考えるアーティスティックな沖縄、


とみんな沖縄に対する切り口は違っていて、個性があって、だからおもしろいんだと僕は感じる。だから元々興味あるジャンルが「経済」だけだとしたら他4冊(4人)の価値観を知らずに、ある種のもの哀しさを感じてしまう。


価値観が増えれば、組み合わせていくことも出来て、「美術×経済」「言語×歴史」とかの複雑な視点を手に入れることもきっとできるんでしょう。本当はどのジャンルでも一番最初の入口が違うんだけで、つながりはあるけど、ないように見えるだけだとは思いますが。

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書籍5冊
本題というか、タイトルに沿っていこうかな。前述の通り、本は好きで、本屋さんにはかなり行くから、毎回気になった本があったらチェックはしてるんです。そのメモ代わりに5冊載せておきます。がっつりと読んだ訳でないので、本当にビビッと直感的にきて、軽読みしたやつらです。内容も書きませんよ。


京都では隣にスタバがあるから通っている烏丸三条の大垣書店にて。

 
『三匹のかいじゅう』
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『本の雑誌』くらいから強く関心を抱いていた椎名誠の1冊。
文体というか、冒頭の主語は「わたし」でいいのか?論から好意を感じた。

『水瓶』
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結婚したい女性No.1の川上未映子の一冊。

少女はことばと出会い、/ことばとたわむれ、/ことばを食べ、/ことばを吐き、/ことばに乗り、/ことばと踊り、/ことばを操り、/ことばに操られ、/ことばに飽き、/ことばと別れ、/ことばと再会し、/ことばを愛し、/ことばを生き、/そして、/ことばを生みだしつづける……。

もうこの本帯の文章だけで好きです。

『昭和ちびっこ 未来画報』
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昭和の頃、みんなが描いた近未来観は当たっているようで外れていて...
単純に絵のタッチから、世界観からワクワクしました。

『料理通信 2013年5月号 』
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日本人が日本を武器にパリで飲食をやるのはどうなんでしょう?
と少しだけ考える時間をもらった雑誌。

バックナンバーの4月の「シェア」をテーマにした空間を含めての料理には度肝抜かれちゃった。

http://r-tsushin.com/magazine/


『りんごかもしれない』
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かもしれない。を想像力で追うこの絵本は、こども以上に大人が読みたいかも。
こどもができたら一緒に読んであげたい、一緒に考えたい1冊。


気になった本には何かしら気になった理由があるわけなので、ここで珠にメモをとりつつ、探っていければと思います。本をヒントに自分探しの探偵になってしまおうやと。松田優作みたいな。


本屋は気になる人がいっぱいいる所なので、足繁く通っている。ただそれだけを綴っただけでした。


Twitter/@0mija 
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