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全人類必聴!ポップパンクアルバム5選-Part Ⅰ-
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今回は、洋楽に慣れているか、ロック好きか否かに関わらず、全員が必聴だ!と宣言できる(ホントか?)アルバムをセレクトしてみました。まずはパンクから。

なぜいま「パンク」か
日本では矢沢あいの漫画「NANA」がヒット、宮﨑あおい/中島美嘉主演で映画化され、中島演じるナナがパンクバンドのボーカリストという設定からパンクのイメージが大衆化した感があります。が、一方でパンクはかなり裾野の広い音楽であり上記のイメージがステレオタイプなイメージである感は拭えません。
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ポップパンクとは1990年代後半〜2000年代にかけ絶頂期を迎えた、主にアメリカ、イギリス、カナダを中心として流行した音楽スタイルで、70年代のオリジナルパンクに習ったシンプルさは残しつつも、より親しみやすいポップな曲調とメッセージ性の多様化がみられるスタイルを指します。

またオリジナルパンクは政治、経済や差別貧困に対する反抗的メッセージが原動力となっていたのに対し、ポップパンクは必ずしもそういったメッセージに括られず、恋愛などのありふれたテーマが語られていることが多い点も特徴。そしてここ日本においては英語歌詞が理解できない人々にも幅広く支持されている音楽性、またアイドル的人気に近い支持を得ているファッショナブルなスタイルも特筆すべき点だと思います。

これから紹介する5枚の超基本盤といえるアルバムは個人の音楽的趣向に関わらず聴く事が出来、支持する事が出来るはずのものです。むしろ既に知っている人の方が多いのではないでしょうか。ともかく見てみてください。



【Green Day/Dookie】
ドゥーキー<SHM-CD>
1994年にリリースされたGreen Dayの3作目。これがポップパンクの始まりだったと言っても全く持って過言ではないはず。NIRVANAのカート・コバーンが自殺して以降、ブームの中心を失ったロック界に突如現れ、しかもこれまでになかった底抜けに明るい曲をおおざっぱな演奏と勢いに任せる彼らの登場は、皆様ご存知の通り今ではパンクというよりロックを代表するバンドとなった軌跡の序章だったわけだ。下段に載せた「Basket Case」はいつまでもぼくら世代の青春ソングなのである。
   
Basket Case


【The Offspring/Smash】
Smash
Dookieと同年にリリースされた本作はオフスプリングの3作目にしてインディーズ史上最高の売り上げ枚数を挙げた。西海岸の能天気なテイストと「Come out and play」の中東あたりの雰囲気出まくりのリフを始め耳なじみするメロディは彼らの唯一無二の武器。この作品以降も大量にヒットを生み出し、未だにCMなどで使われる事も。昨年のPUNKSPRINGでは大トリをつとめ、全く衰えないステージで圧巻のパフォーマンスを披露した。いったい何人のギターキッズがこのアルバムをコピーしたのか知れない。

Come out and Play

【Blink-182/Enema of the State】
Enema of the State
 99年にリリースされたBLINK-182の3枚目。「エネミー・オブ・アメリカ」をパロったタイトル(エネマは浣腸の意味)、浣腸する気マンマンのジャケット(ポルノ女優らしい)、バックストリート・ボーイズの「I Want It That Way」をパロったPV(後述のAll the small things)、裸で街を走り回る「What's my age again」など、とことんおバカキャラを貫くBLINK182の大ヒット作にして、ポップパンクにおいて重要な「全力なアホ」のイメージを創造した超重要作品である。その後一時的に解散するも現在また活動再開。それぞれがアイドル的人気を確立しており、スケーターなどファッション界ともつながり、Famous stars and sripesAtticusMacbethなどのストリートファッションブランドを立ち上げるなど幅広い。ドラムのトラヴィスは世界でも指折りのトップドラマー。
 
All the Small Things

【SUM41/All Killer, No Filler】
All Killer No Filler
ジャケットからアホさがにじみ出たSUM41の2作目。カナダ出身の彼らはBLINK182的なアホさに加えてメタル的な重く切れ味のあるリフ、ラップ調の掛け合いなどといった要素が加わり更に力強くポップパンクのイメージを形作った。ボーカルのデリック・ウィブリーはアブリル・ラヴィーンと結婚(後に離婚)し、日本での人気が彼らのヒットを後押しした感すらある。ギターのデイブが4作目リリース後に脱退しメタル的要素が抜け、その後の音楽性は大分変化した。さらにドラムのスティーボがつい先日(4月18日)脱退し、今後どうなるかも注目されている。個人的には「Fat Lip」の掛け合いは筆舌に尽くし難いものがあるので残念である。
 
Fat Lip

【Good Charlotte/The Young and The Hopeless】 
Young & Hopeless
ベンジー&ジョエルのマッデン兄弟(双子)を中心にした5人編成。ラップ並みに速い歌唱や掛け合い、BLINKやSUM41的アホさよりも、スタイリッシュにも感じられるアイロニーを含んだ歌詞のセンスが光る。2作目のこのアルバムはタイトル通り、セレブリティや金持ちの偽善を歌った「Lifestyles of the Rich and Famous」が素晴らしい。にも関わらず、兄のベンジーはこずえ鈴、ソフィー・モンク、パリス・ヒルトンといった美人セレブたちと交際していたらしい。弟のジョエルもまけておらず、ヒラリー・ダフと交際していたがその後ライオネル・リッチーの養女ニコール・リッチーと結婚している、立派なセレブ。それ以降のアルバムはダンサブルなものに変化していき、パンク的な攻撃性は感じにくくなってしまったのが個人的には残念だが。
 
Lifestyles of the rich and famous

 さて、次回は同じテーマで少しテーマに踏み込んだ5枚を紹介します。


 Itsuki

twitter:@i811_punk
blog:BLINK811
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