ハチナナハチハチ

サンジューがきみにやってくる。世代(87、88)きっかけウェブマガジン。あたりまえを、おもしろおかしく

事のはじまりは、Facebook。こんな投稿を見かけました。


「自分をおでんの具に例えるとなんですか?」なんて質問を面接でしてる企業に入社したい理由がわからない。

一言、うーーーん、という感じです。ちょっと痒いというか。

"多様性"
"考え方はひとそれぞれ"


という最強のカードをきってしまえば、そこで話は終了〜〜〜!なのですが、ここはちょっと自分が思うことを書いてみます。


◉ ぶっちゃけ質問なんてどうでもよくない?


「なんで質問内容が気になるのかなぁ?」と初っぱな感じちゃいました。もうちょい巧い質問してこいよ!と思う気持ちはわかります。ただそもそも相手の"質問の意図のありか”はそこじゃないはず。

どんな質問であっても、どんな答えをきり返せるかが大事だと思うんですよね。少なくとも、もしぼくが面接官ならそう考えます。どんな面白い返答をしてくれるのかなぁ、と。ちょっと意地悪な気もしますけど。きっと沢山の数の面接を続け、似たような、模範解答のような答えしか返ってこない状況になったら、そんな質問しちゃうでしょうね。

「こういう質問をしてきてよ!」と就活性が思うのは勝手過ぎるというか、むしろ丸暗記のように「準備した答えしかできないんですぼく...」と弱気の吐露、もしくはダメな自分アピールに聞こえる気もします。
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大喜利と思えばよくないですか?どんな質問であっても、オッとなるような、おもしろい切り返しができれば、質問内容なんて。「このお題じゃなきゃボケられません、巧いこと考えられません」よりも何でも柔軟に軽快に答えられる人ほうが、こいつと一緒に働きたい、と素直に感じるのではないかと。

ここいら関連記事で、他ライターが書いたものをまとめています。
> 【就活】"テクニックに甘えるなよ"それでも押さえておきたい「面接のコツ」記事3選: http://8788.blog.jp/archives/25988664.html


◉ 面接官見習いに騙されるな


とやかく言ってますが、こんな言い分もあるかもしれません。「そんなアホな質問をする面接官は見る目がないだろう。」

何次面接の話かわかりませんが、人を見抜く力がない面接官も少なからずいるでしょう。初めて面接を受け持つ"面接官見習い”は企業によってはいますよね。

どう人を選んでいいのか分からない、アタフタした新米面接官が「おでんの具は〜?」という質問をしたとしても、相手の応答のきらめきに気付かないかもしれません。それが合否につながるわけです。もしかしたら不幸な方に転じる可能性も。。

「ちぐはぐな面接官見習いを選んでしまう、そんな人事がいる企業はどうなってんだ?」と思うのが自然です。その点では、すごく共感できるのです。

的を得てない(正直、この”的"も企業の色によりますが)面接官見習いに落とされてしまう就活生がいます。彼らが自己否定されたと勘違いして、うつになったり、挙げ句の果てに自殺まで追いこまれたらとしたら、本当に哀しいことです。だから、面接官見習いに騙されてはいけません。


◉ 就活論を語るひと、語られるひと

就活論を語ってる社会人や学生を含めたほとんどが、世間的にそこそこ名の通った企業に入社した/内定もらった人だったりします。

ただそうやって就活について語る奴ほど、なんかハズれたことばっか言ってんだよなぁ。よくそんな人の話をありがたく聞こうと吸収しようとするなぁ、ちょっとよろしくないぞ、そこの学生。とすら性格に難あるぼくとしては思うのです。

その理由は、「絶対こうしたほうがいい」とテクニックばかりが語られるからです。誰にでも通ずるような「絶対」はないです。名が通っているような一流企業に入れば絶対いいってわけでもないし、テクニックはあくまでテクニックでしかなくて、それを臨機応変に扱える柔軟さが必要です。

話を聞くほうも聞くほうで、何もかも他人のやり方に甘えて、レールに乗っかろうとしてます。"仕事の先に見えるもの"十人十色、同じ目的をもって働くわけじゃありません。仕事と生活のバランスってありますよね。

こういう暮らしをしたい(どこで、何をして、いつ、誰と、どのやって暮らすか)とかのイメージがまず第一にあって、そこに合わせた働き方があり、最終的に仕事がくる。仕事は暮らし方のほんの一部でしかない、という考え方を大事にするのがいいのではないかと。

そこらへんは過去に書いてます。
> 仕事を選ぶのではなく、はたらき方を選ぶ。http://8788.blog.jp/archives/30335888.html
> 「好き」という理由だけで仕事を選んじゃダメ。http://8788.blog.jp/archives/30380762.html

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アドバイスを欲しがる後輩に対して、「絶対」のつくような自分のエゴのこもった情報提供をするのは間違い。自分とは価値観が違う人に話をすると心得るのが先輩、自分とは価値観が違う人から話を聞くと心得るのが後輩であって、共に気を付けたいこと。だって言っても、生まれも育ちも違う、他人ですもん。

また就活上手くいったからといって、調子に乗るな、偉そうにするのはよしなさいよ、と思うわけです。「就活うまくいった=成功=正しい」というあほな思考回路はちょん切ってやりたいし、それでまわりも洗脳されるなよ、とも。

的外れなことばかり言って、世間一般的には”正"なるものが伝播してるのかもしれませんが、狭いところで"負"が飛び散っているようにぼくには見えます。

先輩であれ、企業であれ、誰かに依存するのは勿体ないです。むしろ時代は「個」が強くなる方向へうねりを上げはじめてるのに。。ここではダァ〜っと就活論を語りたがる人を中心に群がる周囲へのいらいらを思い付くままに書きました。まとまりなくてすみません。


◉ 仕事はエンタメ、楽しくきゃ

最後に一つ言いたいのは、面接する側も、される側も、「楽しもうよ」ってこと。

内定後にある仕事は、そりゃ楽しいものであって欲しいですよ。そりゃね。だから就活の時点から楽しまきゃ損ですよね?就活生に楽しんでもらわないと企業でみても、社会全体でみても、損ですよね?

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「自分をおでんの具に例えるとなんですか?」なんて質問を面接でしてる企業に入社したい理由がわからない。

いろいろと脇道に逸れてしまいましたが、改めてこの投稿に対して、"そんな質問はどうでもいいよ"と一言だけ言いたかったんです。そもそもが、勘ぐりすぎか、変なほうに想像力を働かせたぼくがポンコツかなので、それであれば素直に謝ることですけど。。

まあ、人それぞれですからねぇ、多様性です。苦笑

"おでん"の質問からどんな連想をするのか、他の方の考えを素直に知りたいです。もしよければこちらまで、ご意見/アドバイスお願いします。あまり争ったり、批判し合う(やりあう)つもりはミジンコほども無いことを予めお伝えしておきます。互いにいい事はないので。



書いたひと:  @0mija 
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コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. ばしくし
    • February 13, 2014 12:49
    • 「今から野球をやるとします。あなたの打順と守備位置、投げ手と打席は?」

      っていうような話をした方が
      若干制限がついてわかりやりやすいと思うんですけどね。

      2番セカンド:右投げ右打ち
      とか
      3番ファースト:左投げ左打ち

      とか答えるわけだから
      集団の中の個としてのイメージが伝わるじゃないですか。

      「おでん」や「鍋」だと、本当に何でもアリですから。場合によっては、判断不能にわけがわからないですよ。
      闇鍋にスリッパが入ってたり、コンビニのおでんに消しゴムが入ってたり
      なんてこともありますからね。一応これも具といえば具w

      会社で働くということは、全くのフリーダムな社会ではないので
      ある程度の制約がついた質問をしないと、意味がないと思いますが

      どんな質問をするかは面接官の自由ですからね。

      面接の最後に、面接官への質問があると思いますが
      そこで逆にこういう類の質問をやり返してみると
      その会社のレベルが分かるってもんです。
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